今後の方向性
- 創造性豊かな芸術文化活動の鑑賞機会の提供及び参加促進を充実していきます。
- 住民が主役となる芸術文化活動を推進し、地域コミュニティの維持・形成を図り、芸術文化のまちづくりを目指します。
- 様々な人たちに芸術文化活動に触れてもらうために、積極的にアウトリーチ活動を推進します。
- 指定管理者との連携を強め、多様なニーズに対応します。
三芳町の"芸術文化"について
三芳町では、芸術文化による豊かなまちづくりを目指して、平成25年に三芳町芸術文化懇談会及び政策研究所内に芸術文化プロジェクトチームが設置されました。様々な分野から芸術文化の振興や、創造と新たな発信等に関することについて2年をかけて審議され、平成27年3月に「生きる力を育む芸術文化~ワクワク、ドキドキの芸術文化を目指して~」提言書が発表されました。
「生きる力を育む芸術文化~ワクワク、ドキドキの芸術文化を目指して~」提言書
三芳町では平成28〜35年(2016〜2023)までの8年間の新たなまちづくりの指針「三芳町第5次総合計画」が決まりました。
そこには芸術文化のまちづくりについても記されています。
町の芸術文化活動の歴史は、江戸後期に伝わったお囃子や車人形が、現在も盛んに行われています。近年、地域コミュニティの危機が叫ばれるなか、町では文化会館や公民館を中心として、さまざまな芸術文化活動が進められ、芸術文化活動の楽しさや豊かさを共有する機会が増えてきました。
平成26年度(2014)には専門家、住民、職員等により研究が進められ、芸術文化のまちづくりのための提言書がまとめられました。芸術文化活動の役割は、「ワクワク・ドキドキ感や癒し、励ましなどを関係する人々に与えることと、人間関係や地域社会の関係(コミュニティ)の維持、形成である。」と示されました。
芸術文化のまちづくりは、住民が自ら積極的に芸術文化活動を推し進めていき、町が住民の多様なニーズに応えるシステムづくりやサービス、積極的な支援策を提供していくことが必要です。
また、学校、団体、個人はもとより、民間事業者、専門家等との積極的な連携を図っていくことが望まれます。さらに、どの世代の誰もが活動に参加できる、アウトリーチ活動を積極的に展開することも有効な手立てとなります。
芸術文化のまちづくりをより一層進めていくため、「(仮称)芸術文化のまちづくり条例」の制定が必要となっています。
中学3校吹奏楽部合同コンサート
児童館でのダンスワークショップ
達成目標 | 現状値 (平成 26 年度) |
平成 31 年度 目標値 |
平成 35 年度 目標値 |
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芸術文化関連事業数 | 111件 | 120件 | 135件 |
みよしまつりでの中学校吹奏楽部コンサート
※パートナーシップ:行政、住民、事業者等が連係・協力し、これによって創出される相乗効果を通して単独では実現困難な事業目的を効果的に達成する仕組み、協働。^
三芳町教育委員会では、すべての住民が豊かでゆとりのある人生を送るために、様々な文化・学習活動を通して、生涯にわたり主体的に学び続けることができる環境を整備していくとともに、みどり豊かな自然や伝統文化、ふるさと三芳に誇りと愛着を持ち、住民参加の協働による活力あるまちづくりを推進することが重要であるという認識に立ち、第2期三芳町教育振興基本計画(平成28年度~平成35年度)を策定しました。
そこには、主要な施策の一つとして芸術文化活動の推進が掲げられています。
近年、少子高齢化や自然災害、不安定な景気等社会情勢が大きく変化し、人々の価値観や生き方も様変わりしてきました。一方で、心の豊かさを求める人々が増える傾向にある中、芸術文化活動は趣味の対象としてだけではなく、都市政策の中でより大きな役割を担うようになっています。
町の歴史を遡ると、江戸時代後期に伝わったお囃子や車人形が現代までしっかりと継承されています。また、各行政区や学校区ごと、さらにみよしまつり等の全住民対象の取組が行われています。しかしながら、日本各地で地域コミュニティ維持の危機が叫ばれる今日、三芳町にも徐々に危機は訪れています。
提言書には、「芸術文化活動の役割は、ワクワク・ドキドキ感や癒やし、励まし等を関係する人々に与えることと、人間関係や地域社会の関係(コミュニティ)の維持・形成であると考えられる」と示されています。芸術文化活動は、人間らしく生きていく力を秘めた人間固有の活動です。人と人とが触れ合い、関係し合い、認め合い、育ち合い、豊かな社会を形成することを少しずつ進めることができます。また、芸術文化活動は人類史とともに淡々と私たちの共通財産になってきたことを忘れてはなりません。
町の芸術文化を未来の人々へとつなげていくためには、時代や世代が変わろうとも、芸術文化活動の推進をまちづくりの根幹の一つに据え続け、住民が主役となる様々な施策を展開しなければなりません。
大型商業施設での中学校吹奏楽部合同演奏
楽器に触れることができる体験イベント